-CIVILIZED 16FW COLLECTION-
マイクロファイバーの高圧製品染めというダークな雰囲気たっぷりのマテリアルを使用した
新型ARTICULATED HOOD JKTのご紹介です。
特殊素材、デザイン、カッティング、機能性をそれぞれが持つ一番高い位置で融合させた、CIVILIZED最高峰のアウターです。
本日は、同モデルのぱっと見では伝わらない細かなディテールや品質の高さにフォーカスしていきます。
それでは早速、拘りの細部をご覧ください。
【マテリアル】
表地はポリエステル×ナイロンの合繊特殊組織、マイクロファイバーの高圧製品染め。
通常は綺麗に染めることが難しいポリエステル/ナイロンを高圧の圧縮釜で染め上げカラーを定着させています。
高度な技術力を要する加工ですが熟練の職人の技で丁寧に仕上げています。
一般的に天然素材を用いた商品(デニムやレザーなど)は使い込むと味が出て、対照的に合繊(ナイロンやポリエステルなど)は劣化するという見方をされてしまいます。
しかし、製品染めを施したこちらのブルゾンは、使い込むことで、色・素材共に風合いが増し、
一般的な合繊には無い豊かな表情を楽しんでいただけます。
ナイロンらしい適度なシャリ感がありつつ、ヌメリのある触り心地の良い質感になっています。
フロント比翼の脇にあるステッチ。製品染め特有のアタリやステッチの縮み、光に当てた際の美しい陰影など他にはない独特な風合いが見てとれます。
こちらは見えづらいですがCIVILIZEDとThinsulateのブランドタグになります。
通常はシルバーのネームタグが付けられいていますが、縫製後に染め上げるため、生地と同様の色に染まります。
当然ではありますが製品染めをした商品はそれぞれに少しづつ表情が異なるため、
一つとして同じものは生まれません。
そしてインサレーションには3M社のシンサレートEx-Softを用いています。
この素材は、「より暖かく、より軽く、よりソフトに」をコンセンプトに研究・開発された高機能中綿素材です。
一般的な中綿と比較して、10%〜30%軽量で同等の保温性を発揮してくれます。
着膨れを抑えたタイトシルエットを実現しているのはこちらの高機能中綿素材によるものです。
【パターン】
モデル名となっているアーティキュレイテッドとは、関節でつなぐ、接合するなどの意味を持ちます。
頑丈な素材を使用し、シャープなラインに仕上げていますが、運動量の多い関節である肘に、自然な動作が可能な分量のマチを付け、高い可動性を生みだしています。
同時に、大きくとられたマチの切替えが、このジャケットの特徴的なデザインとなっています。
生地をくり抜き下から生地をあてるなど縫製が難しく非常に手間がかかるディテールでもありますが、そうすることでジャケットと一体感が生まれミニマルなデザイン性を高めています。
そして着心地を大きく左右する最重要ポイントが脇下のパターンにあります。
脇下には運動量を多く取ったV字カッティングを採用しています。
肘と同様にこちらも縫製に手間がかかりますが、これにより腕の上げ下ろしや前傾姿勢がスムーズになります。
背中から見た肩の部分です。セットインスリーブで袖付けをしながらラグランスリーブのように見える視覚効果があります。
肩から袖にかけて縫製部分をつなげることでデザインに連続性が生まれすっきりとミニマルになります。
この仕様もCIVILIZEDのアウターやジャケットによく採用されています。
【ディテール】
フードの内側に収納されているマスクはCIVILIZEDを象徴するディテールの一つです。
ストリート感のあるファッション性だけでなく、自転車やバイクに乗る時や、普段でもネックウォーマーとしてしっかりと機能します。
口元に通気口を配すなど丁寧な仕事ぶりもうかがえます。
左胸に配置したファスナータイプのチェストポケットです。
視覚効果と操作性を高めるため、ポケットの位置や角度は計算しています。
最後に一番下にあるハンドウォーマーポケット。チェストポケット同様に手の自然な動きに合わせ配置しており、寒さから手先を保護する重要なディテールです。
高圧製品染めという特殊な染色技術を用いることで何ともいえない風合いに仕上がっており、
着用を繰り返すことで生まれる経年変化も一般的なナイロンにはない面白さです。
シャープなシルエットながら、立体的で可動域の広いパターンメイキングの為、動きやすく非常に着心地が良いです。
トレンドに左右されることのない強いデザイン性と機能性を併せもったCIVILIZEDを象徴する逸品です。
是非、一度袖を通して体感してみてください。
住所:東京都渋谷区恵比寿西1-33-18 コート代官山202